新型コロナウイルス抗原検査・PCR検査

抗体検査とPCR検査の違い

• 抗体検査

  抗体検査とは、これまでに新型コロナウイルスに感染したかどうかを確認する検査です。
  そもそも「抗体」は、人体に侵入したウイルスの除去を目的として免疫機能が作り出すものです。抗体にはIgEやIgG、IgDやIgMのほかIgAという5つの種類が存在しており、免疫グロブリンと言われることもあります。抗体は感染が起こると即座にできるのではなく、数日から数週間かかって生成されますし、上記の5つの中でも早いものと遅いものがあります。
  新型コロナウイルスに関しては、80%程度の人は発症から2週間程度でできますし、3週間経過すればほぼすべての人が抗体検査で陽性になると報告されています。

• PCR検査

  PCR検査とは、検査目的のウイルス遺伝子を抽出して位置部を切り取ったあと、増幅させることで体内にウイルスが存在するかどうかを確認するものです。
  過去には、綿棒を使って喉や鼻の奥から粘液を採取して検査を行っていましたが、この方法では咳やくしゃみが出ることが多いため、ウイルスが周囲に飛散するリスクが指摘されていました。
  そのため、2020年からは、唾液から検査を行うことができるようになりました。これによって検査の安全性が高まりましたし、検査にかかる時間も短くなるなど、PCR検査が実行しやすい状況が作られています。